CATEGORY:考察 銃 MARSOC Marine Raiders
2018年04月04日
米海兵隊でのM27採用について
こんばんは、まーもんです。
昨日2ヶ月ほど前の記事ですが、米海兵隊がM27を採用したにも関わらずMarsoc/ Marine Raidersでは採用しなかった経緯について分かり易まとめてあった記事があったので紹介します。
多少の誤訳があるかもしれませんが、大筋は間違えていないかと思います。ご勘弁ください。

そもそもM27は海兵隊におけるM249に置き換わる小火器として、より優れた命中精度と射程を持つ銃として2年前ほどから試験的に一部の部隊に導入されていました。
M249自体が命中精度、携帯性、メンテナンス性、耐久性に置いて問題があることが報告されており、米四軍で30〜35%の兵士がM249の使用時に敵との交戦中に銃が作動停止したことがあり、信頼性に欠けると報告していることもわかりました。

また海兵隊が従事する作戦においてM249の運用は決してマッチングしているとは言えない状況であったようです。
様々な場所に散らばっている相手を制圧するには、一人一人を正確に倒していく方法が最善なのですが、M249それを行うのに十分な精度を持っていません。
そのためより多くの弾を一人の敵に撃たなければない状況でした。これが意味することは、より多くの弾薬を持ち運ばなければなりません。
そのため兵士一人の装備の重量がまして負担が増えていたのです。
対してM27は従来のM4A1よりも長い射程と精密性を持っており、なおかつM249より大幅に軽く信頼性の高い銃として採用される運びになりました。
実際の精度についてはM249が100ヤードでおおよそ30cm以内、M27が100ヤードで5cm以内だそうです。
またもう一つの要因として、2017年から海兵隊での全体の装備の一新の動きがあります。
去年Ops CoreのヘルメットにPVS15,CryeのAVS、M27を持った海兵たちの写真が出て一時騒然としましたよね。
こうした一連の流れからM27が今回採用されたという訳です。
一方陸軍ではM27に興味を示していないようで、さらに次世代の.556mm小銃を視野に入れているようです。長くなるので今回はそこは割愛します。
M27の精度を検証した動画がありました。いかにも鬼軍曹みたいな方が説明していて笑ってしましました。
さてここからがこの記事の本題ですが、
「今回一般海兵では50000艇もの導入を決めたM27をどうしてレイダースは導入しなかったか」
です。
まずこの記事のタイトルですが、Marine Raiders don’t want any M27s「マリーンレイダースがどんなM27もいらない」
というタイトルです。筆者の主観も入っているとは思いますが、レイダースでm27を採用しない確固たる理由があるということでしょう。
いくつか理由がありますので順番に整理して行きましょう。
まずレイダースでは最初からm27に全く興味がなかったわけはなく、実際にテストも行なった上で現状の小火器との間に特筆すべき差を見いだすことができなかったと述べています。(Marsocのスポークスマン発言)
当初はM249の代替として軽くて丈夫で精度のよいライフルとして導入予定だったM27ですが、海兵隊においては現行のM4A1にも変わる汎用性小火器として導入されることになりました。
しかしレイダースではそのような使い方は全く想定していないという現状があります。
レイダースが行う作戦は非常に多岐に渡ります。CQBからVBSSなどの狭所空間での作戦、シリアの様な市街地やひらけた場所があるフィールドでは短い銃身の銃が求められます。そういった様々な状況で運用するにあたってM27は適していないのです。
また特殊作戦を行うMarsocは基本的に少人数のチームで行動することが多いです。そういった状況ではm249の物量の方が大きなアドバンテージを生み出せます。
加えて先ほど述べた様に、m27の長いバレルは市街地や船でつっかえてしまう様です。
確かに5インチ(12センチ)銃身が長くなった上にそこにサプレッサーをつけることを考えると、かなり大きな差ですよね。

またそういった銃自体の特性とは別にも問題があります。
Marsocは現在Socom傘下で活動しています。
Socomで支給されているM4A1レシーバーと互換性がないという点です。確かに現在は作戦によってアッパーレシーバーを交換するなどしてフレキシブルに対応していますが、既存のデバイスが使えないとなると確かにコスト等の観点で問題が出てきますね。

以上の様な複数の理由からMarsocにおいて採用が見送られた様です。
間違っているところや、ほかにも何か情報があったらお教えいただけると嬉しいです。
最後まで見ていただきありがとうございます。
昨日2ヶ月ほど前の記事ですが、米海兵隊がM27を採用したにも関わらずMarsoc/ Marine Raidersでは採用しなかった経緯について分かり易まとめてあった記事があったので紹介します。
多少の誤訳があるかもしれませんが、大筋は間違えていないかと思います。ご勘弁ください。

そもそもM27は海兵隊におけるM249に置き換わる小火器として、より優れた命中精度と射程を持つ銃として2年前ほどから試験的に一部の部隊に導入されていました。
M249自体が命中精度、携帯性、メンテナンス性、耐久性に置いて問題があることが報告されており、米四軍で30〜35%の兵士がM249の使用時に敵との交戦中に銃が作動停止したことがあり、信頼性に欠けると報告していることもわかりました。
また海兵隊が従事する作戦においてM249の運用は決してマッチングしているとは言えない状況であったようです。
様々な場所に散らばっている相手を制圧するには、一人一人を正確に倒していく方法が最善なのですが、M249それを行うのに十分な精度を持っていません。
そのためより多くの弾を一人の敵に撃たなければない状況でした。これが意味することは、より多くの弾薬を持ち運ばなければなりません。
そのため兵士一人の装備の重量がまして負担が増えていたのです。
対してM27は従来のM4A1よりも長い射程と精密性を持っており、なおかつM249より大幅に軽く信頼性の高い銃として採用される運びになりました。
実際の精度についてはM249が100ヤードでおおよそ30cm以内、M27が100ヤードで5cm以内だそうです。
またもう一つの要因として、2017年から海兵隊での全体の装備の一新の動きがあります。
去年Ops CoreのヘルメットにPVS15,CryeのAVS、M27を持った海兵たちの写真が出て一時騒然としましたよね。

こうした一連の流れからM27が今回採用されたという訳です。
一方陸軍ではM27に興味を示していないようで、さらに次世代の.556mm小銃を視野に入れているようです。長くなるので今回はそこは割愛します。
M27の精度を検証した動画がありました。いかにも鬼軍曹みたいな方が説明していて笑ってしましました。

さてここからがこの記事の本題ですが、
「今回一般海兵では50000艇もの導入を決めたM27をどうしてレイダースは導入しなかったか」
です。
まずこの記事のタイトルですが、Marine Raiders don’t want any M27s「マリーンレイダースがどんなM27もいらない」
というタイトルです。筆者の主観も入っているとは思いますが、レイダースでm27を採用しない確固たる理由があるということでしょう。
いくつか理由がありますので順番に整理して行きましょう。
まずレイダースでは最初からm27に全く興味がなかったわけはなく、実際にテストも行なった上で現状の小火器との間に特筆すべき差を見いだすことができなかったと述べています。(Marsocのスポークスマン発言)
当初はM249の代替として軽くて丈夫で精度のよいライフルとして導入予定だったM27ですが、海兵隊においては現行のM4A1にも変わる汎用性小火器として導入されることになりました。
しかしレイダースではそのような使い方は全く想定していないという現状があります。
レイダースが行う作戦は非常に多岐に渡ります。CQBからVBSSなどの狭所空間での作戦、シリアの様な市街地やひらけた場所があるフィールドでは短い銃身の銃が求められます。そういった様々な状況で運用するにあたってM27は適していないのです。
また特殊作戦を行うMarsocは基本的に少人数のチームで行動することが多いです。そういった状況ではm249の物量の方が大きなアドバンテージを生み出せます。
加えて先ほど述べた様に、m27の長いバレルは市街地や船でつっかえてしまう様です。
確かに5インチ(12センチ)銃身が長くなった上にそこにサプレッサーをつけることを考えると、かなり大きな差ですよね。

またそういった銃自体の特性とは別にも問題があります。
Marsocは現在Socom傘下で活動しています。
Socomで支給されているM4A1レシーバーと互換性がないという点です。確かに現在は作戦によってアッパーレシーバーを交換するなどしてフレキシブルに対応していますが、既存のデバイスが使えないとなると確かにコスト等の観点で問題が出てきますね。

以上の様な複数の理由からMarsocにおいて採用が見送られた様です。
間違っているところや、ほかにも何か情報があったらお教えいただけると嬉しいです。
最後まで見ていただきありがとうございます。